【1.隼人塚、隼人塚史跡館】
「古くは熊襲塚とも呼ばれ、大正10年に国の史跡に指定される。“大和朝廷に反抗し、殺された熊襲(クマソ)・隼人の霊を慰めるために建てられた”“正国寺という寺の跡”などの諸説あり。近年の発掘調査で平安時代後期に作られたことが判明。平成11年には調査・修復が終わり、現在は創建当時に近い姿を見ることができる。」(隼人塚史跡館資料より) 隼人駅から徒歩5分、田舎の線路脇に突如として姿を表す隼人塚。歴史に疎い私には、これが本当に古いものなのかどういった意味があるのか一見しただけでは検討がつかなかったが、塚の前には発掘調査時の状況やその結果などが写真とともに詳しく書かれている。が、それをじっくり読むより先に、塚の左手にある隼人町立「隼人塚史跡館」で勉強する方が得策。 館内は狭いながらも資料は大変充実していて、ひとつひとつを丹念に見ていけば南九州の古代の様子がよく分かる。隼人塚は大正時代から現代までの写真により発掘される前の様子も見られ、地中に半分埋まったままの隼人塚の姿は、歴史を掘り起こすことに重要性を持てなかった時代の悲しさを代弁しているようである。 しかし考えようによっては、歴史的事物を見直し、高い修復技術を持つ現代まで地中に埋まっていたお陰で、今、創建当時に近い姿を見ることができるという皮肉な結果があることも事実だろう。 隼人塚の発掘の様子は館内でDVDにて見ることができ、その内容は詳しく、発掘調査に関わった人たちの情熱が伝わってくる。 現在の塚は補修されているが、補修した箇所やその方法などは、しっかりとした解説により、はっきり分かるようになっている。 |
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