若狭〜水の国

【1.天徳寺・瓜割の滝】
天徳寺門 馬頭観音堂
奥に二筋の湧水口 泉の湯気

村上天皇の勅願寺であった天徳寺。現在の寺領は僅かで、壮大であった頃の面影はないが、しかし、正門の扉には菊の御紋が。本堂にお参りしてから、その反対側、泰澄大師により彫られた馬頭観世音像を宝匡山の岩屋に祀ったのが起源とされる馬頭観音堂へ。お堂の中からは微かに涼しい風が流れてくる。

細い参道を登ると瓜割の滝。山にはいった途端、「ああ、ここは水の森だ」と納得してしまったほど空気はたっぷりと水を含み、涼しい風は外界の暑さを忘れさせてくれる。

注連縄の張られた泉の奥に、あの『炎天の中に甘水を湧かせ続ける』二筋の湧水口。岩の奥まった暗いところから湧き出ている。写真では暗すぎてよく見えないが。
デジカメに収めていると何やら画面が白く見える…。「何?!」と目を湧水口に向けると、水の湧き出た先に朝日が差し込み、急に温められた水から湯気が立ち昇っている。細く眩しい光の中に白くもやもやとした水蒸気が立ち昇っている様に心洗われる心地…。ほんの数分で光は遠のき、湧水口付近はまたもとの姿に。

清められた心のままいただいた、茶店で売られている「水まんじゅう」はことのほか美味しかったです。

(2002.8.26)

瓜割の滝
≪瓜割の滝≫

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