大江戸北斗七星ツアー〜4

【穴八幡神社〜浅草神社】
穴八幡神社
穴八幡 紋
火伏せ
        火防桶
鋳物銘
浅草神社 神輿
 【穴八幡神社】
   所在地:新宿区西早稲田2-1-11
    祭神:應神天皇、仲哀天皇、神功皇后
 由緒によると、康平5年(1062)、源義家(八幡太郎)が奥州・安倍一族の反乱を鎮圧し、京へ凱旋する途中、日本武尊命にならってこの地に兜と太刀を奉納し、八幡宮を勧請し、東北鎮護の社として祀った。それ以降、慶長・元和(1600年頃)の頃までは、この辺りは八幡山と呼ばれ、小さな祠が建てられていたという。
 寛永18年(1641)、宮守の庵を作るために南側の山裾を切り開いたところ、神穴が出現し、この時から穴八幡宮と言われるようになった。

 将門との直接の繋がりは一見なさそうな…。
 源義家は石清水八幡で元服し“八幡太郎”と呼ばれるようになったとも言われる。八幡神と将門との係わりがあるのか?将門を封じるため?その力を利用するため?
 様々な形で神として祀り上げられた将門。神として祀られることは超然的、必然的な力なのか、それとも現世に生きる者たちの強欲に欲する権力の故なのか…。
★ ★ ★
 【浅草神社】
   所在地:江東区浅草
    祭神:土師真中知命(ハジノマツチノミコト)
       桧前浜成命(ヒノクマハマナリノミコト)
       桧前竹成命(ヒノクマタケナリノミコト)
    合祀:徳川家康、大国主命
 誰もが知ってる浅草は浅草寺の向かって右奥。最近ではNHKの朝ドラの舞台にもなったらしいが、そこに割りとこじんまりと浅草神社はある。
 実は私は浅草神社には今回初めて訪れた。しかも今まで“浅草神社イコール浅草寺”な〜んて思っていた大馬鹿者なのである(^^;)。
 そんな大馬鹿者でも三社祭は知っている。まぁ、知っていると言っても御神輿が出てすごい見物人が出る、くらいなものか…。 - -; …。

 浅草神社のご祭神は上記三柱。
 ある日、桧前浜成・竹成兄弟が隅田川で漁をしていたところ、観音像が網に掛かり、持ち帰った。それをその辺りの文化人だった土師真中知が祀った。真中知没後、その嫡子が観世音の夢告を受け、3人を祀ったのが浅草神社の由来であるという。

 ん?どこに将門との関係があるの?と、私のアタマはまたまた“はてなマーク”だらけだ。ここで引っかかるのは土師氏と桧前<ヒノクマ>。
 将門の謎を紐解くには表に出ている“将門印”を見るだけでは通一遍とうな見方しかできない。始めに触れたように、見えない蜘蛛の糸を探って行かなければならないのだ。
 蜘蛛の糸…、この「蜘蛛」という文字にも何やら密かな臭いがあるようなのだが…。

 あぁ、私の行く手は真っ暗闇の謎だらけ。手に触れたそれが蜘蛛の糸なのか木の根っこなのか、はたまた他人のよだれなのか、見当もつかない。
 ただ言えることは、人の心がそう簡単に分かるわけはないように、歴史もまた、学校の授業で暗記したように単純なものではないということ。ひとりひとりの人間が生き、紡いできた生命が絡まりあって歴史は出来上がっているのだということ。
 歴史嫌いだった私が踏み入れてしまった真っ暗闇の世界。でも私はひとりぼっちではない。それこそ、そこには連綿と続いている、歴史の真実を見てやろうという先人たち、同人たちの足跡が、投げかけてくれる手があるのだから――。


 何だかちょいと気取ってるね↑(^^;)。ま、いいでしょ。
 以上で「大江戸北斗七星ツアー」、私の探訪記はお終い。
(2003.3.21訪)

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★2 鎧神社

★3 水稲荷神社

★終わりに

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